NHKマイルC前哨戦@ニュージーランドトロフィー

マイネルスケルツィがマイルで本領発揮。黄梅賞が初マイル戦だったが2番手抜け出しの快勝で、一気にマイル路線期待の1頭となった。レベルの高いきさらぎ賞を証明する。  安定性が非常に高いロジック。マイル重賞で3→2着と着順も良くなってきている。乗り替わりは先週大爆発の内田博幸騎手で心配無用。橋口厩舎がドバイの勢いそのまま勝利する。  スプリントで花開いたタガノバスティーユがやはりマイルに戻ってきた。追い込み作戦が上手く決まってきた印象があるだけに、距離延長はカギとなる。  遅れてきた大物外国産馬となるかドラゴンウェルズ。 太陽神は悟りの書を手に入れ変身できるかアポロノサトリ。 GTの権利はここで予約するリザーブカード。
2006年3回中山5日( 4月 8日) 11R 第24回 ニュージーランドトロフィー(GII) サラ系3歳1600m芝・右外 (混合)牡・牝(指定)オープン馬齢
8 7 6 5 4 3 2 1
12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
ドラゴンウェルズ ブラックシャドウ アドマイヤディーノ ファイングレイン ロジック タガノバスティーユ クレスコワンダー レッドスプレンダー リザーブカード アポロノサトリ トーヨーエーピー マイネルスケルツィ 馬名
牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 馬齢
藤田伸二 後藤浩輝 安藤勝己 横山典弘 内田博幸 池添謙一 北村宏司 武幸四郎 松岡正海 吉田隼人 田中勝春 柴田善臣 騎手
56.0 56.0 56.0 56.0 56.0 56.0 56.0 56.0 56.0 56.0 56.0 56.0 重量
カタス
k
ガスタ
だい
八雲
ワルサ
マッハ
みるこ
着順 馬番 馬名 単勝 1 190円 枠連 1-7 830円 三連単 1-9-8 20,220円
1 1 マイネルスケルツィ 複勝 1 120円 馬連 1-9 2,800円 ワイド 1-9 910円
2 9 ファイングレイン 9 350円 馬単 1-9 3,790円 1-8 240円
3 8 ロジック 8 150円 三連複 1-8-9 3,890円 8-9 1,310円
ニュージーランドトロフィー調教診断 byガスター基地氏
調教注目馬
アポロノサトリ
馬名5段階
評価
コース内容強さ時計
4月5日美浦 坂路・やや重 南W・やや重 南D・やや重 北C・良
レッドスプレンダー 坂路 単走(助手) 馬也 51.7-37.2-24.3-12.4
動きはキビキビとしていて時計も悪くないが、首が高く肩の出が悪い。良くは見えない。
マイネルスケルツィ 坂路 単走(助手) 馬也 51.6-37.8-24.9-12.3
首の使い方が上手くフットワークから余裕が感じられる。きさらぎ賞のときも良かったがさらに成長を感じる動き。
ブラックシャドウ 坂路 単走(助手) 馬也 50.0-36.2-23.8-11.9
フットワークのバランスは悪く迫力は感じないが回転の速い足捌きとスピード感はなかなか。意外と良い出来にある。
トーヨーエーピー 南D 併外(助手) 強め併入 63.9-49.8-37.6-13.6
叩かれて上昇というところはなくほとんど変化はない。動きにキレがなく一本調子な動き。
アポロノサトリ 南W 併内(吉田隼) 強め3馬身先着 66.1-50.5-37.0-12.3
いままではトモの蹴りが物足りない感じだったが力強さが増してきた。相変わらず体の使い方は上手で良い感じで上昇してきている。
リザーブカード 北C 併外(柴田大) 一杯併入 65.8-51.0-37.6-12.0
柔らかく伸びのあるフットワークだが、メリハリのない単調な動き。芝よりもダートが合いそう。
4月5日栗東 坂路・不良 CW・不良 DW・不良 芝・不良
タガノバスティーユ 坂路 単走(池添) 一杯 55.4-40.0-26.0-12.8
豪快で大物感を感じさせるフットワーク。少し自分の体をもてあまし気味なところはあるが、走りに対する姿勢は真面目で指示にも良く従っている。前走も良かったが今回も変わらず良い。
ドラゴンウェルズ 坂路 併せ(藤田) 強め3馬身先着 51.8-27.8-25.6-12.8
ガッチリというよりコロンとした馬体。バワーはあるようで追われてからの反応はさほど良くないがしっかり伸びた。まずまず。
ロジック DW 併外(助手) 馬也2馬身先着 83.0-66.5-52.1-39.5-12.6
橋口厩舎はドバイからコースで追い切りに完全に切り替わった。モサモサした動きは相変わらずだがそれはこの馬の個性のようだ。体の使い方は上手い。気合乗りも良く追えば伸びるという印象を受けた。良い状態だと思う。
アドマイヤディーノ CW 単走(高田) 一杯 84.4-69.7-55.8-42.3-13.9
バタバタ。いくら馬場が悪いにしてもコレは。追われると重心が高くなりギッコンバッタンと不恰好なフットワークに。
ファイングレイン 単走(助手) 一杯 63.1-48.8-35.7-11.5
長目から一杯に追われる。脚色は最後までしっかりしているがアゴが上がった感じのフットワークは変わらず上昇は感じられない。
だい氏の見解 八雲氏の見解
 先週のダービー卿CTと同じ距離だが、ハンデなど条件の違う事が少なく実力通りになると思う。例年のクリスタルC組はファルコンS組と見て変わりはないだろうし、マイルかそれ以上を使ってきた馬を重視していくべきだろう。

 ◎は8ロジック。絶好調の内田博騎手は魅力だし、前回は流れに乗れずに前残りの中での2着は立派。追走のスピードが劣るとも思えないし、今回は前目の競馬に期待したいと思う。

 ○は1マイネルスケルツィ。距離短縮してでも賞金加算をしにきた感じにも受けるが、強気に前目でレースを進められる、マイネルらしくないスピードタイプだと思う。追い込み馬では期待できないが、安定して前でレースを進める馬なら先生はまだ買える。

 ▲は3アポロノサトリ。斬れるタイプなので前走スプリングSは、休み明けで全く実力を発揮できなかったと見ていい。後は二走目でどこまで戻っているかと流れが向くかによる。

 △は9ファイングレイン。明け3歳後はどうも成長に乏しく見えるが、まともなレースをしていない事も確かで実力を発揮出来るかがカギ。追走にてこずるようなら即諦めるが。関東コースなら横山典騎手もプラスとなる。

 推奨馬券は馬連8−1,3,9。
本命はマイネルスケルツィ。能力がこの中では一枚上。
中山マイルもベスト、ここで凡走は考えずらい。
かなり信頼できる本命だと思う。

相手候補は悩んだ。
まずファイングレイン。ココ2戦は自分の競馬が出来ていないが、
今回はマイル戦に戻るし、積極的な競馬をすれば、期待できる。

もう1頭はアポロノサトリ。
サウスポーな感は否めないが、末の切れ味はこの中では随一。
ワルサ氏の見解  
アドマイヤメインが皐月賞に登録しませんでした。ムーンよりもチャンスがあると思ってただけに残念です。回避の理由がそのムーンも一因なだけに、早い段階での権利取りと騎手固定は大事だと痛感しました。早急に見切りをつけて逃げる競馬一本と決めていられればと思うと、もったいなくてたまらんとです。

ここにも控える競馬を覚えさせようとして遠回りした馬が1頭います。同じアドマイヤ軍団のアドマイヤディーノです。未勝利戦で逃げて1.1秒差勝利を飾ったようにスピードが持ち味の馬。ですがスタート難もあってか、控える競馬が主体になっていきどんどん平凡な馬になっていった。しかし、前走のさわらび賞で一転逃げて見せてみせる。するとこれが大当たり。時計が掛かる馬場を前傾ラップで運び0.7秒差の快勝。馬場の助けがあったのは間違いないが、それを差し引いてもいい競馬だった。時計評価は同週の芝レースは長距離主体の番組構成だったため信頼は置けないが、かなりレベルは高そうである。課題は今回逃げにこだわってくれるのかという点。関東在住の僕はTV観戦だと、関西10Rが見られない・・・よってこの馬の逃げ姿勢がまったくわからないのです。2ちゃんにはファイングレイン逃げ説もあり混沌としていますが、僕はアンカツを信じてみようと思います。ここ数年はレベルの低さが目立つ3歳マイル路線ですが、新星となる可能性がアドマイヤディーノにはあるのではないでしょうか。ただ本命は譲って対抗○まで。

◎はマイネルスケルツィ。きさらぎ賞3着→黄梅賞1着と、世代の中でも上位ランクの時計実績を残してきた。今回ディーノが行けばペースは早いし、仮にファイングレインが行っても兼ね合いで遅くはならないと思う。早目のペースを番手からという、自分の競馬ができそうなので崩れることは無いでしょう。昨年はこの時期飛びまくってた先生ですが、今年は違うyo。

▲ロジック 重賞で壁を見ている感じだがヒモとしては安定して上位に食い込んでくるので優秀である。関東にもってくるにあたっての騎手変更も、最高のひろゆきを迎え入れたのも大きい。

△ファイングレイン 行けば行ったでいいと思う。流れ込んだだけとも言えるきさらぎ賞も、そこそこ時計は出ているのでチャンスはあるだろう。

タガノバスティーユは重賞勝ってもまだ時計がありません。追い込み馬なので時計を伸ばす可能性は残していますが、人気考えると期待する必要はまったくありません。他の微妙な有力どころも◎から時計差1秒あるのでいらないでしょう。
 
第24回 ニュージーランドトロフィー(GII)推奨馬券
カタス氏 3連単F ◎.▲→◎.○.△→○.▲.△.× 計 13点
k氏 馬連F ◎−○.▲ 計 2点
ガスタ氏 3連単F ◎→○.▲→○.▲.△ 3連単F ○.▲→◎→○.▲.△ 計 16点
だい氏 馬連F ◎−○.▲.△ 計 3点
八雲氏 ワイドF ◎−○.▲ 計 2点
ワルサ氏 馬連F ◎−○.▲.△ 計 3点
マッハ氏 3連複F ◎−○.▲−▲.△.×.★ 計 9点
みるこ氏 3連単F ◎.▲→◎.○.▲→◎.○.▲.△ 計 16点

今日は熟女の熱き闘い@阪神牝馬S

変則2冠馬ラインクラフトが初代ビクトリアマイル女王へ最高のステップを踏む。休み明けは自身のスピードをしらしめる高松宮記念2着と素晴らしい内容だった。ライバルのエアメサイアに3回連続では負けられない!  エアメサイアだって黙ってはいない。中距離馬のイメージが定着してきたが、マイル以下でもラインとは大きな差は無かった。また2番人気に甘んじる今回、完全な評価を奪うためゴール前襲い掛かる。  2強ムードで脇に立つ馬は虎視眈々と一撃狙う。スプリントの女王様が距離延長覚悟で挑戦だシーイズトウショウ。 4歳世代に負けてられないチアフルスマイル。 私だってラインのライバル、デアリングハート。
2006年2回阪神5日( 4月 8日) 11R 第49回 サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GII) サラ系4歳以上1400m芝・右 (国際)牝(指定) オープン別定
8 7 6 5 4 3 2 1
12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
エアメサイア ライラプス スナークスズラン アズマサンダース シーイズトウショウ プリュネル ショウナンパントル ジェダイト ラインクラフト デアリングハート チアフルスマイル オーゴンサンデー 馬名
牝4 牝4 牝7 牝5 牝6 牝4 牝4 牝4 牝4 牝4 牝6 牝7 馬齢
武豊 岩田康誠 小牧太 藤岡佑介 秋山真一郎 川島信二 吉田豊 四位洋文 福永祐一 M.デムーロ 幸英明 佐藤哲三 騎手
57.0 55.0 55.0 55.0 55.0 55.0 55.0 55.0 57.0 55.0 55.0 55.0 重量
カタス
k
ガスタ
だい
八雲
ワルサ
マッハ
みるこ
着順 馬番 馬名 単勝 4 170円 枠連 4-8 200円 三連単 4-12-10 4,700円
1 4 ラインクラフト 複勝 4 110円 馬連 4-12 210円 ワイド 4-12 130円
2 12 エアメサイア 12 120円 馬単 4-12 320円 4-10 720円
3 10 スナークスズラン 10 430円 三連複 4-10-12 2,210円 10-12 1,250円
阪神牝馬S調教診断 byガスター基地氏
調教注目馬
アズマサンダース
馬名5段階
評価
コース内容強さ時計
4月5日美浦 坂路・やや重 南W・やや重 南D・やや重 北C・良
ショウナンパントル 坂路 併せ(吉田豊) 馬也併入 53.9-36.4-23.8-12.2
終い重点でいつも通りの調教。フットワークはしっかりしていて気合の乗りも悪くない。まずまずの仕上がり。
オーゴンサンデー 坂路 単走(助手) 一杯 ×-37.2-24.4-12.2
牝馬の割に迫力のある動きをする馬。今回は特に良いというほどではないが悪くはない出来。
スナークスズラン 南W 単走(助手) 強め 66.9-52.1-38.8-13.0
相変わらず手前を替えず走りきる。この馬のいつもの動きで特に良い、悪いはない。
4月5日栗東 坂路・不良 CW・不良 DW・不良 芝・不良
デアリングハート 坂路 併せ(助手) 一杯1馬身遅れ 54.1-39.3-26.4-13.7
調教では動く方なのでこの動きはアレッという感じ。手応え悪く追ってからの伸びもイマイチ。バテて手前を替えるようなところも。これでは評価できない。
ライラプス 坂路 併せ(助手) 一杯3馬身遅れ 53.1-39.2-26.6-13.7
フサイチリシャールと併せ。終いは実力の差でちぎられるがこの馬の動きはしっかりしている。まずまずの出来。
アズマサンダース 坂路 併せ(千田) 馬也2馬身先着 ×-39.8-25.8-13.0
手応え十分で追えば伸びるという構え。あまり動きすぎないようセーブされていた。柔らかいフットワークで動きにもキレがある。万全の状態と見てよさそう。
シーイズトウショウ 坂路 単走(秋山) 一杯 52.2-38.3-25.4-12.8
キビキビとスピード感を感じさせるこの馬の良い時の動き。前走と比べると少し迫力がないが馬場の分もあるのだろう。
エアメサイア 坂路 併せ(助手) 強め1馬身先着 52.7-38.7-26.0-13.1
馬に幅がなく小さく見える。動きもこじんまりとした大人しいフットワークで覇気が感じられない。イマイチ。
ラインクラフト 坂路 単走(福永) 強め 55.3-40.2-26.3-12.9
終始フラフラしていて危なっかしい。追われてからの反応もさほど良いとは言えず。前走よりかはマシという程度。
カタス氏の見解 k氏の見解
 先週はお休みして申し訳ありませんでした(つД‘)

 今週は阪神牝馬SとNZTがあるけどどっちかっていうとNZTのほうが自信ありげ。しかし見解は阪神牝馬の方だけ中心にやります。

 イメージ的に阪神1600っていう感じなんだが何故か1400mなんだな。ただ阪神1400はスプリンター優位な気もしないでもない。あんまり阪神1400で大きなレースはないんだが、マーガレットS上位はスプリント色強い馬が多いし、個人的なイメージではあるんだけど。まあ京都外1400よりかは幾分マイラーもチャンスありかな。

 2強を考えると切りやすいのはエアメサイアだと思う。ただし、この2頭に限っていえば今回もラインクラフトの方が過剰人気していると思うので(いや、実際に強いんだが)逆にきりにくくなる。エアメサイアの人気はおそらく適正だと考えられる。しかし課題はまず前半追走可能なのか。過去5走はいずれもスローペースでの競馬でそこそこ器用さがあるとはいえこのスピードに対応できるのかどうか。

 ラインクラフトは前走はあの状態で2着ならやはりトップクラスの実力の持ち主ではあるだろう。ただ、ここ数戦勝ちきれていないのはやはりミスプロのなせる業なのだろうか、(スイープトウショウだけが例外なのか)2,3歳時に活躍してたミスプロ馬は主にスピード優先タイプが多く、古馬になるとそれが通用しなくなる。ラインクラフトの場合それは高いレベルでの話しなので、常にスピードを生かして上位には来るが決め脚で見劣る部分が多い。エアメサイアとの数戦はそれが如実に表れているのではないか。しかし今回は距離短縮でスピードを生かせる状況であるので人気が上がるのはわからなくはない。

 今回のキーポイントは阪神1400mということ。もしこれが1600なら12月のようなうんこ馬場でもない限りはラインクラフト本命でよかったと思うが、1400はコーナー2つで追い込み場もそれなりに競馬しやすく、先行馬も楽には押し切れないコースなのでどちらも絶対視しないことにする。

 変わって本命はチアフルスマイル。マイネサマンサを物差しとしてみれば、重賞或いはGT好走クラスであると勝手に思っている。前走のマイネは岩田の超ファインプレーに助けられたので、実際には上回ったと見てよい。もともとは短距離向きで1600もこなせる馬。前走は1周コースであまり得意とは言えない条件からコーナー2つで差しが決まりやすいコースなら好勝負必至である。

 対抗にラインクラフト。この安定感は確かに図抜けているし、この馬場でこの距離なら大崩は無いし勝ち負けまでだが、人気を考えれば頭にはしずらい。

 単穴にエアメサイア。おそらく普通ならオークス・秋華賞の2冠を取っていただろう馬だし、目標があれば競馬がしやすいタイプ。前走は前にいってそれなりの競馬だが相手を考えると良くやったと言っていい。血統的にも短距離を得意とする配合だし普通に上位争いには加わるか。

 連下にジェダイト。前走がまずまずの内容で距離短縮で一発があるか。

 3ヒモにスナークスズラン。
新設されたヴィクトリアマイルの前哨戦なわけですな。ヴィクトリアマイルの設置には反対だったけどこの時期にこのメンバーのレース見せてくれくれるのなら悪くないかも、土曜日っていうのもイイ!(・∀・)

と、まぁしかしながら距離は中途半端な1400M、マイルでもいいと思いますがねぇ。△エアメサイアの取捨に困るじゃないですか。血統のことはサッパリだけどイメージだけで語るならSSxNTはアドマイヤマックス、ダイワメジャー、ディバインライトと距離短縮で能力を更に開花させた馬が多い、この馬も実際こなしそうではあるが、桜花賞ではライン、デアリングに完敗しているし今の阪神の馬場もどうだろうか、中山記念は重馬場を牡馬相手に3着と踏ん張ったが後ろからでは届かないと前に行った鞍上のファインプレーがあったし、雨で重い馬場と芝質が重い馬場はまた違う。また前半はミドルペースでゆったり構えて後半の鋭い脚で勝負してきた馬だけに久々の短距離戦のペースはライン、シーイズがいるのでそう易しいものではないはず、Hペースだったフィイーズレビュー、桜花賞ではラインの上がりを上回れていないことからも逆転はかなり困難だ。

で、◎はラインクラフトで間違いない。能力は一頭抜けてる、エアメサイアも抜けているが上記の距離でこちらに大きなアドバンテージがあり他にコレを負かす馬は見当たらない、唯一の不安はこちらも重い馬場の適正がどうかというところ。昨年の阪神牝馬Sが4着に沈んだのはその影響もあったのかもしれない、早い時計での決着を得意としている馬だけに時計のかかる馬場は歓迎ではないだろう、しかし能力の絶対値の高さでコレを克服してくれると期待する。

○は一ひねりしてアズマサンダース。近走の走りは全く精彩を欠いているがダンスインザムードやハットトリック等と好勝負を繰り広げてきた実績があるだけに能力は間違いなく一級品、時計勝負にも強いが母父のシンボリルドルフがパワーを補っているのか、札幌2歳Sやチューリップ賞を見ても重い芝も特に苦にしなさそうで問題はない。この馬も真価はマイル〜2000Mの方が良さそうだが近走の不調っぷりからこの距離短縮で復活のキッカケを掴めないか。

▲はこの距離専用のデアリングハート。能力はラインに一枚劣るがエアにならこの距離でもヒケはとらない、態勢が万全ならだけど。やはり休み明けがポイント、鞍上のデムーロは心強いが陣営は「次走が目標」と(まぁ普通そうなんだろうけど)言ってはばからない、でもラインを負かすならここしかないやろがッ!と思うのは僕だけでしょうか?緩んだペースは歓迎しない馬なのでシーイズ、ラインが中途半端な先行策をとるようなら行くか、行った方が面白い。

△は前述エアメサイアとシーイズトウショウ。シーイズは前走でラインとの勝負付けは済んだ感じ。勝つには1200M、中京、1.06秒台が出る馬場、逃げを打つ、の凄く限定された条件が必要だろう、ここでの逆転は無理だが、他馬ならいい勝負になる。こちらも時計勝負歓迎だが重い芝も全く問題ない。
ガスタ氏の見解 だい氏の見解
 大荒れ予想です。一番人気ラインクラフトと二番人気エアメサイアはどちらも飛ぶと予想します。理由はどちらも『反動』です。

 ラインクラフトは前走中間に一頓挫あり決して順調とは言えない調整過程のなか高松宮記念で2着としてきました。この結果から万全ではない状態でもG1で2着に来れたのだから相手関係が楽になるG2なら勝って当然・・・と考えるのは危険です。
 久々に運動として自分で思ったよりも動けた、運動した後のビールは美味い!と思って次の日になってみると全身筋肉痛で歩くのも辛い。みなさんにはこのような経験はないでしょうか。これが『反動』です。レベルは違いますが同じようなことがラインクラフトにも起こる可能性はあります。またレースの内容的に終いだけ力を出す差し追い込みよりも、最初から最後まで力を出す逃げ先行のほうが体力を使うため相対的に『反動』が出やすいのです。
 ラインクラフトには『反動』の出る要素が揃いすぎています。昨年の秋に阪神牝馬Sで連戦の疲労から離された4着と惨敗していてガタがくると弱いのは証明済みで、1倍台の人気で買いにいくのはさすがにマズいと考えます。

 エアメサイアは前走重馬場の競馬で牡馬相手に3着と健闘し、やはり牝馬限定戦のここでは上位争い間違いなし、と思われて人気になっていますが、こちらも『反動』が出る要素は十分あります。
 雨の中を走ると無意識に滑らないように気をつけて走るので走り終わった時変なところに疲労を感じたりすることはないでしょうか。同じようなことが馬にも言えるので良馬場よりも重馬場の方が『反動』が出やすいのです。重馬場での競馬の経験があればその心配は少なくなりますがエアメサイアは重馬場でのレースは前走がはじめての経験で『反動』が出やすいと言えます。また短距離のレースに出ること自体が桜花賞以来ちょうど1年ぶりに速いペースに対応できるかも疑問です。

 そこで本命に押すのは高松宮記念で3着だったシーイズトウショウ。阪神1400は父サクラバクシンオーがレコードを記録したコースでその産駒も同じく得意にしています。シーイズトウショウは阪神1400の経験はないものの阪急杯2着や桜花賞の2着などあり得意にしています。人気二頭が崩れてしまえば実力はトップなので上位は間違いないでしょう。

 他に調教の良いアズマサンダース、同コースの阪急杯で4着と健闘したスナークスズラン。人気が落ちているショウナンパントル、ライラプスも加えてBOXとします。
 4ラインクラフトと12エアメサイアは57キロの斤量が気になる程度で他馬とは差がある。三番手と思える8シーイズトウショウも乗り替わっているし、勝ち馬に関してはどちらかで決まるだろう。後は、2着狙いで来る馬が怖い程度だろう。
ワルサ氏の見解 マッハ氏の見解
今月に入ってからは残念なニュースばかり舞い込んでくる。メジロマックイーンの死亡、シックスセンスの故障引退、スイープトウショウの故障離脱。そして今年、古馬牝馬路線で主役となっただろうシーザリオも引退することになった。個人的にはそんなに好きじゃなく、むしろ嫌いなタイプだった。その理由として、桜花賞で負けてるのにラインクラフトよりもなんか微妙に評価が高かったこと。オークスの決着がバカみたいなスローだったこと。こんな風に考えていたのだからアメリカンオークスでマクり大圧勝なんて信じられなかった。この能力は日本でも発揮できるのか?ラインクラフトと再度対戦したら逆転できたのか? 答えは永遠の謎となってしまった。アンチサイドの立場の自分としても非常に残念です。歴史を紐解いても名馬はすれ違うものだったりします。終わったことを嘆くよりも、今ある戦いを喜ぶべきなのでしょうね。

シーザリオ不在の秋期クラシック路線で激しい闘いを演じた、ラインクラフトとエアメサイアが再度対決することは素直に嬉しい。2000mを2戦して、両方ともエアメサイアが計算されたかのようなゴール前強襲でラインクラフトを下した。今回のレースが面白いのは中距離ではなく、春季クラシックでラインクラフトが2度勝利している短距離で行われるからだ。過去4戦の対戦ではほとんど差が無い着差ばかりなので、距離適性が勝負の分かれ目となる。今回ラインクラフトは得意距離で負けて、通算成績を負け越したらエアメサイアに完全敗北となってしまう。絶対に負けられない戦いがここにある。3度目の正直でエアメサイアはラインクラフトに初めて勝ったが、3度目の正直でラインクラフトは名誉を守れるか?

答えはYESと僕は考える。この2頭の評価の差は、秋華賞後に選んだレースの差と言っていいだろう。◎ラインクラフトは男&古馬相手のマイルCSを選択し、好時計の3着と善戦し時計をもう一段階上げてきた。休み明けの高松宮記念でも評価できる2着と検討。半年で積み重ねた時計内容はライバルを圧倒するものだ。常識的にレースが推移してくれればメサイア相手に負けることはないだろう。ただ今回乗り方を福永がどうするかがポイントとなる。フサイチリシャールのヘタレ騎乗を散々けなしたが、福永に『ラインクラフトの例があるじゃないか』と反論されたら僕は言い返すことができない。僕は競馬が陸上競技である以上、一番強い馬は自身の最速タイムで走るべきだと思っている。早め先頭はもちろん逃げるべきだと言い続け、ラインクラフトは忠実に僕の理想を体現してくれた。ローズS→秋華賞は早め先頭でゴールまで持たず。昨年暮れの阪神牝馬Sでは逃げたらアララ生涯初の馬券圏外へ・・・理想=妄想という図式がこの馬ではなりたっています。メンバー見渡しても、1400mとは思えない逃げ不在&先行勢力少と、ひょっとすると押し出されてハナに立つ可能性がある。個人的には押し切る競馬を見せて欲しいが、冷静な目で見れば不安材料に違いなく、福永の判断が影響するだろう。

ライバルのエアメサイアは「△」評価まで。ローズS→秋華賞は時計的には優れているとは言えるレベルまで到達していないので、最高時計は桜花賞のままだ。今回と同じ1400mのフィリーズレビューでは、好レベルの差の無い3着と検討している点から、成長分を加味すれば上位評価でもいいのだが、期待値考えてここまで。

○チアフルスマイル パフォーマンスにムラがあるのは承知の上。クイーンS3着がこの馬の評価点。距離は違えどラインクラフトに0.3秒差まで迫っており、京都牝馬Sで2着に好走している近走を見ても決して侮れない1頭だ。条件戦時代はもともと短距離を使われていた馬で、この距離は問題ない。むしろプラスと捉えてOK。

▲デアリングハート 散々2強を煽った上で申し訳ないが、能力的にはこの馬を加えて4歳牝馬現3強です。と同じことを書いて秋華賞で惨敗したのだが、激しいイレこみ&馬体重減が示すとおり本来の力がまったく発揮できなかった。今回休み明けになるが復調さえしていれば初戦からでも問題ないはず。ラインクラフト同様に距離が短くなった方がいいので、メサイアに先着する可能性は十分あるだろう。

あとは昨年の京都金杯が光る△アズマサンダースを抑えておく。シーイズトウショウは能力的に通用しておかしくないが、ベスト距離の高松宮記念でペースもあってか自身の時計で走ることができなかった。最大目標は過ぎ去ったし、距離延長ではパフォーマンスがやはり落ちる。今回は見送り。
 パッと見ぃではラインクラフトvsエアメサイア再びといった様相、だがこのメンバーなら散々今までスプリント戦で消し続けてきたシーイズトウショウを狙い撃ちしたい。

 まずはおさらいになるが今までから散々唱え続けてきた『シーイズトウショウはズブくなっている説』を引っ込めるつもりはない、つうかこの説を唱えているからこそマイル戦に出てくるのを待ち望んでいたとも言える。
 そもそも脚質もあるが、スピードの最高値という意味での速さではスプリント戦線の一線級よりは若干劣る、それをカバーしてきたのが抜群の持久力、そしてズブくなったということは追い出してから最高スピードに達するまでに要する時間が長くなったということ。

 糞メンバーでスロー見え見えのマイル戦なら逆に買いたくないタイプ、しかし今回は明らかにラインクラフトが引っ張るだろうしよもや溜め逃げも打つまい、ということは澱みない流れから持久力勝負になる公算が強く願ってもない好条件だろう。
 スプリント戦ばかり使ってきた為距離に不安がないこともないが腐っても桜花賞2着馬なんだからまさかサッパリ適性がないということもあるまい、後は1400mだと途端に不甲斐ない戦績が並んでいたりするのが若干不安材料ではあるが逆にここまで頼りないと度外視していいんじゃないかという気もする。

 で、肝心のラインvsメサイアだが能力面だけ見ると外差し有利の馬場が続いていればメサイア有利、馬場条件の変化等(4日に芝刈りしたようだが)何らかの理由でイン先行有利の馬場に変わっていればライン有利と互角の評価。
 ただやる競馬が決まってしまっている福永に対し、豊がそこらへんまで見越して何らかのアクションを起こしてくる可能性もあるので今回はメサイアを対抗、ラインを連下とした。

 紐に古馬勢最有力のチアフルスマイルと復活祈願でショウナンパントル、ただ印上位3頭の後先で決まる可能性は高いように思えるが。
みるこ氏の見解  
レースも見れない馬券も早くに買わなくちゃいけないという都合上力が入るようで入らない一戦なんだけど、ラインクラフトが中1週。仕上がり途上で使っての中1週は飛ぶパターンとしては申し分ない。

例え反動が無くともローズSと秋華賞で2度やられたエアメサイアがいる今回、鞍上の意識はエアメサイアに向けられるはず。ヴィクトリアマイルが本番でもあり、いつもの早めに動く競馬をしてくる可能性は意外に低い?
そうなれば3番手からスルスルと早めに抜け出すデアリングハート。一息で競馬をするのが得意な馬でマイルでは道中落ち着きすぎる。GT級の流れならマイルでも好走可能だが相手が弱化されれば逆にマイルのペースが合わなくなる、1400で能力前回は疑う余地無しで阪神の坂も歓迎。408キロまで減った体が戻ってくれば勝ち負けは必至だろう、と。

エアメサイアに外から蓋をされる展開と重い馬場に脚をとられる可能性からラインクラフトは連下から消す。そのエアメサイアも1400がベストとは言い難く頭からは除外する。

スナークスズランが波乱を演出。時計のかかる重い芝は歓迎で年末の牝馬Sもチグハグな競馬で大負けしなかったし前走のような競馬ができれば大駆けも無いでは無い
 
第49回 サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GII)推奨馬券
カタス氏 3連単F ◎.▲→◎.○.△→○.▲.△.× 計 13点
k氏 馬連F ◎−○.▲ 馬単F ◎→△ 計 4点
ガスタ氏 馬連B ◎.○.▲.△ 3連複B ◎.○.▲.△ 計 20点
だい氏 ワイド ◎−○ 馬単 ◎→○ 計 2点
八雲氏 ワイドF ◎−○.▲ 計 2点
ワルサ氏 馬単F ◎→○.▲.△ 計 4点
マッハ氏 3連単F ◎→○.△→△.×.★ 3連単F ◎.○→△.×.★→◎.○ 3連単F ○→◎→△.×.★ 計 14点
みるこ氏 3連単F ◎.○→◎.○.△→◎.○.△ 3連単F ◎→△→×.★ 計 7点
第8期 予想師ランキング(05/9/10〜12/25)
予想師名 回収率 的中率
カタストロフィ 1949.4 1.7
コスモ 380.4 25.0
k 200.4 16.7
ガスター基地 132.7 18.8
だい 84.0 32.3
八雲 69.0 19.6
ワルサー 54.8 11.1
マッハラジャー 50.4 4.2
大穴モナー 44.4 15.1
みるこデムウロ 30.3 1.6
大学生馬券師 21.3 5.2
杉本 18.7 8.0
総回収金額(的中R数)÷総投資金額(予想R数)×100=総合A
総合A 385.9 12.3
(A氏回収率(的中率)+B氏〃+・・・)÷予想人数=総合B
総合B 253.0 13.3
第9期 予想師ランキング(06/1/5〜4/2)
予想師名 回収率 的中率
k 99.7 11.3
八雲 90.0 18.4
マッハラジャー 89.4 11.4
大穴モナー 58.7 11.1
ワルサー 56.9 17.9
ガスター基地 48.9 13.9
大学生馬券師 49.9 8.3
杉本 45.1 8.9
コスモ 30.5 5.3
だい 26.3 20.4
カタス 0.0 0.0
みるこ 0.0 0.0
総回収金額(的中R数)÷総投資金額(予想R数)×100=総合A
総合A 47.0 10.7
(A氏回収率(的中率)+B氏〃+・・・)÷予想人数=総合B
総合B 49.6 10.6
土曜的中者一覧
八雲 阪神牝馬S ワイド1250円 750円(2点勝負で完全的中!!) ニュージーランドT ワイド910円
ワルサー ニュージーランドT 馬連2800円 阪神牝馬S 馬単320円
だい 阪神牝馬S 馬単320円 ワイド130円(両方1点的中!!)
k 阪神牝馬S 馬単320円
先週的中者一覧
八雲 産経大阪杯 ワイド1700円
100万馬券記念
カタストロフィ 毎日王冠 3連単1479620円 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
inserted by FC2 system