今年も3冠馬誕生なるか。メイショウサムソンがいざ挑む@菊花賞

今年も3冠に挑戦する資格を持った馬がいる。その馬の名はメイショウサムソン。決して派手なパフォーマンスは見せないが堅実なレースぶりで2冠を奪取した。だがラスト1冠は決して楽な戦いではない。トライアルの神戸新聞杯ではライバルのドリームパスポートの強襲に敗れている。実力差は他馬と互角の状況で称号を手にするにはその気持ちの強さが必要だ。  最後の1冠こそは手中に収めたいドリームパスポート。きさらぎ賞以来サムソンに土をつけ勢いはついた。騎手の起用法は波紋を呼んだが、すべては勝利のためなのだろう。その選択が夢へのパスポートとなるか。  3冠阻止は同じ厩舎の仲間なのかマルカシェンク。骨折が続き順調さを欠いたままのクラシック路線だったが最後こそという思いは計り知れない。強力古馬と互角の競馬をした今なら、自慢の瞬発力を発揮すれば差しきりのシーンも。  さあ今日こそは逃げてくれアドマイヤメイン。神戸新聞杯は消極策が裏目に出て不利までもらっしまい最悪の結果だった。同型不在好枠の今回逃げない理由はどこにも無い。本当の姿で3000mを最後まで先頭で駆け抜ける。  終わったとは言わせないフサイチジャンク。 影の実力馬ソングオブウインド。 灼眼のトーセンシャナオー。
2006年 10月22日(日) 5回京都6日 11R 第67回 菊花賞(GI) サラ系3歳 オープン 牡・牝(指定) 馬齢3000m 芝・右 外
8 7 6 5 4 3 2 1
18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
ソングオブウインド パッシングマーク トウショウシロッコ アクシオン アペリティフ ドリームパスポート メイショウサムソン トーセンシャナオー フサイチジャンク インテレット マンノレーシング マルカシェンク ネヴァブション アドマイヤメイン タガノマーシャル シルククルセイダー ミストラルクルーズ トーホウアラン 馬名
牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 牡3 馬齢

幸四郎
四位
洋文
吉田
田中
勝春
安藤
勝己
横山
典弘
石橋
L.イネス 岩田
康誠
藤岡
佑介
小牧
福永
祐一
石橋

和田
竜二
秋山
真一郎
池添
謙一
藤田
伸二
騎手
57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 57.0 重量
みるこ
杉本
大モナ
ワルサ
ガスタ
大学生
だい
カタス
近藤
Exly
ドラ男
着順 馬番 馬名 単勝 18 4,420円 枠連 7-8 2,770円 三連単 18-13-5 144,520円
1 18 ソングオブウインド 複勝 18 760円 馬連 13-18 6,480円 ワイド 13-18 1,550円
2 13 ドリームパスポート 13 190円 馬単 18-13 24,280円 5-18 2,410円
3 5 アドマイヤメイン 5 230円 三連複 5-13-18 11,700円 5-13 540円
菊花賞調教診断 byガスター基地氏
調教注目馬
なし
馬名5段階
評価
コース内容強さ時計
10月18日美浦 坂路・良 南W・良
ネヴァブション 坂路 併せ(助手) 強め半馬身遅れ 51.0-37.7-25.3-12.7
キビキビとしっかりした動きで坂を駆け上がってくるが、メリハリがなく迫力不足。悪いというところはないが、これと言って良いというところもない。
トウショウシロッコ 坂路 併せ(吉田豊) 馬也半馬身先着 53.7-36.9-24.3-12.2
相変わらずのピッチ走法。初夏のころに比べると幾分ピッチが伸びているようでその辺りに好印象。馬自身も気合が入っているようで上々の出来。ハロン毎のタイムも16.8-12.5-12.1-12.2と理想的。
ミストラルクルーズ 坂路 併せ(池添) 強め併入 ×-36.3-24.1-12.3
雄大な馬体を持て余すことなくしっかりとしたフットワークで坂を駆け上がってきた。手応えに余裕が十分にあり調子はよさそう。
インテレット 南W 単走(助手) 一杯 66.9-51.1-37.5-13.1
調教は動く馬ではあるが、その割りには馬に活気がない。手前も替えていないし、重心も前がかりになっていてトモに力強さがない。あまり良いとは言えない動き。
アクシオン 南W 併外(田中勝) 一杯先着 78.5-64.2-51.3-39.5-14.5
長目から速めに行って外外を回ったが最後完全に馬がバテた。コーナーを回るときの動きなんかをみると調教で走らないというわけでもなさそうなので、これは素直にマイナス。長丁場もあまり向かないのでは。
10月18日栗東 坂路・良 DW・良 B・良
アペリティフ 坂路 併せ(安藤) 一杯併入 51.8-38.5-25.9-13.3
終いの動きだけを見るとダービーのときのほうが良いが、あのときは終いだけ重点的に追われてのもので今回は全体をびしっとまとめてきた。時計はややかかったが最後までしっかりとしたフットワークで動けているし、春に比べて馬がパワーアップした印象を受ける。仕上がりに関しては可もなく不可もなくといった無難なところ。
アドマイヤメイン 坂路 単走(武豊) 強め 51.3-38.0-25.3-13.0
前に二頭馬がいて、同馬がややフラフラしたのでムリに追わず、なので終い少し時計がかかっている。これを見ると馬群に入れての競馬は難しそう。動きのほうはしっかりしていて、フットワークもこの馬にしては柔らかく前走負担がかかったわりにフレッシュな状態。問題はなさそう。
ソングオブウインド 坂路 単走(助手) 一杯 54.2-37.9-25.1-12.9
時計は地味だが柔らかいフットワークとそれでいて返しの速いメリハリの利いた素軽い動きは母方のSSの血の影響を強く伺わせる。終い少しアゴが上がってしまったのは減点材料、子どもっぽいところがまだ残っているが素質はなかなかのもの持っていそう。一発もあるか。
マンノレーシング 坂路 併せ(助手) 一杯一馬身先着 53.4-39.5-26.3-13.6
バタバタした動きで手先の返しが固い。一見してダート向きと分かる動き。おそらくこの馬なりにはしっかり動けているのだがさすがに芝の長距離は守備範囲外だろう。
シルククルセイダー 単走(服部) 一杯 80.4-64.8-50.4-36.9-11.0
粘りのない淡白なフットワークだが集中して走れているし最後までフォームを崩すことなくしっかりと伸びた。かなりの素質を感じる。ただしそれはダートでの話。格好くらいはつけることができると思うが芝はあまり向いていなさそう。
フサイチジャンク DW 併外(岩田) 強め併入 81.3-66.3-52.7-39.7-12.6
一言で言うとあれれ?という内容。手応えの割りに追われてからの伸びがいまひとつ。首も少し高いし肩の出も悪い。疲労でもたまっているのだろうか。ちょっと評価は辛口だが春先のころの品のある動きと比べるとどうしても評価を落とさざるを得ない。
トーホウアラン DW 併内(藤田) G前一杯先着 82.4-67.1-53.2-39.7-11.7
正直いってもう一追いほしいかなという馬体。首筋から肩口あたりに幾分余裕が見受けられる。追われてからの反応が良く春の薄めの馬体とは違ってトモに厚みが出てきていたりといいところもあるだけにちょっと勿体無い気がする。とりあえず力は発揮できる状態ではあるが、というところ。
メイショウサムソン DW 単走(石橋守) 強め 81.0-66.1-52.5-38.8-12.2
バツグンに良い、というわけではないがしっかりと真面目に走っていてダメだしするところはない。強いて言えば目一杯に仕上げたわけではないというところくらいだろうか。
タガノマーシャル DW 併外(和田) 一杯半馬身先着 79.7-64.2-51.0-38.6-12.1
速い時計が出ているが騎手が乗って一杯に追われてのものなのでさほど良いというわけではない。動きも地味で、興味をひかれるとこはない。
10月19日栗東 坂路・良 DW・良
トーセンシャナオー 坂路 単走(助手) 強め 51.0-37.7-25.1-13.2
乗っている助手さんが大きいのかもしれないが馬がすごく小さく見える。地味ながらもなかなか動きはいいんだけれどその辺りが気になる。
パッシングマーク 坂路 単走(四位) 馬也 57.9-41.3-26.5-12.7
ガッチリ抑えて終いだけ、時計の割りになかなか良い雰囲気で不気味な存在。
ドリームパスポート DW 併外(高田) 一杯半馬身先着 84.1-67.6-52.7-39.0-11.6
馬がいきたがってしょうがない、バタバタしていてお世辞にも距離に不安なしとは言えない。追われてからの体の使い方は春よりも良くなっているし、腹回りもスッキリしていて体のほうの仕上がりは万全だが、精神面に不安があり3000mという舞台を考えて総合的に見ると良いとは必ずしも言えない。
マルカシェンク DW 単走(福永) 一杯 81.7-66.9-51.9-38.6-11.9
太い針金を首から背中に通してるようなフットワークは変わらないが前走と比べると追われてからの反応が良い。休養明けだとズブさを見せるタイプなのかもしれない。今回は仕上がりよくこの馬本来の力が出せそう。
みるこ氏の見解 杉本氏の見解
先週と変わって京都は外が壊滅に追いやられておりました。よって穴馬は基本的に内枠から探します。

メイショウサムソンは大崩は考えにくいが前走で若干行きたがった面が今回出ないとは限らない。一週目すぐに下りの坂が待つ。好位置を取るために軽く前に行くつもりが折り合いを欠くというシーンが無いとは言い切れない。

前走アドマイヤメインが逃げなかったのは菊への布石と考えれば合点がいく。マークを少しでも楽にする事が出来0コンマ数秒の仕掛け遅れを誘発できる可能性が高まる。よって今回アドマイヤメインが逃げると思われるが(寧ろ逃げなかったら氏ね)道中はギリギリスローにまで落とせるか、どちらにせよ勝つ為ならば3角手前からの早めのペースで終いは押し切りにかかるしかない。

メイショウサムソンはスタミナに自信を見せる。やられるならあれしか無いという負け方を神戸新聞杯でしたが今度は距離も伸びる。アドマイヤが早めスパートならサムソンも早めスパートで前を潰す。今回は後ろのドリームパスポートなど頭に無くていい。

ドリームパスポートは本質マイラーに近い。本質マイラーに近い馬が3000をこなすには展開利が必要になってくる。道中から4角まで超スローの流れが必要になる。だが今回はそういう流れには極力したくないアドマイヤメインとサムソンがいるのでスタミナが問われる流れになる。ドリームパスポートに展開の利は無いだろう。

変わって浮上して来る余地があるのがフサイチジャンク。東京の芝が合わなかったのか代惨敗、セントライトも敗戦で評価急落だが元々が長い所が向きそうな馬。鞍上の岩田はスローペースになるとまさに漬物石。動かすタイプだから余力十分の馬の上ではガチャガチャ動く邪魔物でしかない。逆に言えば消耗戦になった時に脚を上げさせる技術は超一流という事なんでサムソン&メインの作る3角からの流れに乗れれば最後の一滴まで岩田が脚を引き出すと見ての連下。

本命はトーホウアランでドカン!長丁場ではダンスインザダークを信頼するし期待する事にしました。
休み明けでも狙って仕上げてくれば問題無い事は先週証明済み。広いコースが合いそうだし距離延長で一発あるとすればダンスの仔を置いて他にない。伸びる内枠もプラスになる。何よりノーマークで気楽に乗れる事がサムソンには無い大きなアドバンテージだし、まぁでもサムソンが3冠達成ならそれも悪くは無いけどね。

穴ならインテレット。母の全姉にトウカイポイントの母マッチポイント、血の格に見劣りなし。最後勝負に行った馬がズブズブになったりしたらリアルシャダイがひょこっと顔を出すかも。
もう応援させてくださいとしか。
大モナ氏の見解 ワルサ氏の見解
 神戸新聞杯では何故か逃げることをしなかったアドマイヤメインだが、本番である今回はいつものようにハナを切るのではないか。他に積極的に先頭に立って流れを作ろうとする馬も見当たらないので、メインがどういったペースで逃げるのかが注目されるが、3000mという距離を考慮してもこの馬の特徴から考えてスローに落とすとは考えにくい。後続を離してでも平均的なラップを刻むのではないだろうか。武豊を単騎で逃がす、というのは個人的にはかなり警戒しなければならないと思っているので、メインは単穴のみで買うことにしました。

 本命はメイショウサムソン。この馬のいつもの競馬をすれば、結果は自ずとついてくる。逃げ馬を見ながら3〜4番手で先行し、4コーナーで射程圏に入れて直線で先頭に立ち、突き放す。距離も他の馬に比べれば問題ないものと思われる。瞬発力という点では先を許す馬が何頭かいるので、メインが引っ張ってくれるのは助かるだろう。二年連続の三冠馬、観たいね〜。ディープより地味な分、余計に応援したい気持ち。

 そのメイショウサムソンより瞬発力に優れたドリームパスポートを対抗に。この馬の一瞬の脚の使いどころが難しそうな東京コース、しかもダービーで3着にまで来れた事で能力の高さを再認識することができた。同じ3歳馬相手なら、父フジキセキでも気にすることは無いと思う。ステゴの近親だしね。ただドリパがサムソンに勝つには中団辺りでサムソン徹底マークが必要だろう。直線一気の競馬なら2着が精々、予想的にはそれで助かるのだが。きさらぎ賞や前走の神戸新聞杯のように、交わすなら一瞬で交わさないと、サムソンの二の足で再び突き放されるのが想像できる。そういう意味では脚の使いどころを間違えば馬券圏外、なんていうことも有りえる。

 ダンス産駒で非常に怖いのだがトーホウアランは切り。骨折休み明けで、スローでしか好走歴なしでは様子見したい。マルカシェンクはちとかわいそうな事になってしまった格好。菊花賞に出走を切り替えて、果たして馬ができているのかどうか。能力は認めるが、今回は見送る。フサイチジャンクは皐月賞でそこそこの強さを見せたが、上位二頭とは力の差がある感じだったし、不利で可愛そうだったとはいえ、前走では見せ場がなかった。タイガーカフェの全弟というのも気になる。

 大穴ネヴァプション。鞍上だけが不安だが、条件戦とはいえ古馬の長距離戦を勝ち上がってきたのはデルタブルースと同じ道。母父ミルリーフで血統的にも長距離戦は魅力★
レースレベル

皐月賞≧Aメイン500万=毎日王冠>毎日杯>青葉賞>ラジオNIKKEI賞≧神戸新聞杯>HTB賞>>>ダービー=セントライト記念

菊花賞になっても結局は春先から勢力図はほとんど変わっていない。世代最高レベルの皐月賞組が、やはり一歩リードしている。中心として考えるべきはその皐月賞を正攻法で制したメイショウサムソン。着差こそ0.1秒だが本格化後の5戦連続連対が示すように安定性は高く、自分のパフォーマンスを常に発揮しつづけるという面もありNO1を疑う余地は無いだろう。

ただ問題なのは菊花賞3000mというレースそのものである。今年の天皇賞春のように強い馬が最高の競馬をすれば、長距離戦ほど面白くてかつ信頼の置けるレースはない。しかし近年の長距離戦は問われている競走能力がほとんどカオスみたいなものである。昨年のディープインパクト菊花賞ですら、アドジャパがバテてくれなかったら3冠馬とはなっていなかっただろう。まあ当時は普通の強い馬だった訳ではあるけどもね。強い馬が必ずしも勝利に近いといえないのが21世紀の菊花賞だ。

メイショウサムソンはその点においていまだかつて無い、最高のステップを踏んできたと言えるかもしれない。すでに2冠目のダービーでとんでもないレースを経験しているからだ。馬場を考えても病気的なスロー展開で、直線の脚も削られるというめちゃくちゃなレースだった。いわゆる糞菊花賞(マンカフェ・ミラコー)と匹敵する内容のダービーをすでに勝っている。距離延長による折り合いの課題は少々気にかかるもののこの実績は大きい。いつもどおりのレースをすればもっとも勝利に近い存在なのは間違いないはずだ。能力がトップがその再現性がものすごく高い◎メイショウサムソンを本命とする。この馬はご存知の通り3冠という称号がかかっている。決して勝つ可能性がダントツで優れている訳ではなく2着の可能性も当然否定できないが、この馬を買う以上は勝利を願うべきだろう。馬単・3連単の1着頭で勝負。

○マルカシェンク 正直ずっと世代最悪の地雷だと思ってた。毎日王冠なんか普通にビリ候補だと思ってたが、その毎日王冠で一気に時計を上げた。世間の評価が正しかったのね。このレースは全体時計こそ皐月賞には及ばないものの、瞬発力も同時に問われており、34.1の上がりはメンバー内で一番の切れを持っているものと考えられる。長距離戦なので先行勢の出方次第では、極限の瞬発力が問われるかもしれない。◎はそういう展開は比較的得意ではなく、競馬センスによる位置取りの差(こっちは出負けがほぼ確定)を考慮しても逆転する可能性もある。まあそこまで恵まれなくても好勝負に持ち込む能力はあるので相手筆頭に。3冠阻止は同じ釜の飯を食らう者かな。

▲アドマイヤメイン ある程度の想定はしていたが、前回逃げなかったのは当然あふぉ。今回は心を改め逃げるのだろうが、またしても逃げると言う具体的言質を取ることができなかった。自分の考えでは作戦を公表するリスクよりも、他馬に邪魔をさせない基盤作りのメリットの方がよっぽど上だと思うのだが。陣営の本心はどうなのかわからないけど。でも今回は神戸新聞杯でハナを譲ったマストビートゥルーは今回は不在で、2番手のソングオブウインドも大外枠に入った。他に同型は不在なので常識的に考えれば逃げるのはこの馬だと思う。ただ例年恒例の引っかかる馬がいて邪魔されたら、逃げ宣言しなかったことがアダとなる。(昨日のテイエムテンライに怒ってるからなんだけどねw)

△フサイチジャンク 一度強いと認めたらその評価をひっくり返すことはしませんですよ。皐月賞3着は堂々たる時計実績。セントライト記念は無価値レースなので負けても甘く見積もってあげていい。ダービーも同様だ。だがそういう意味では糞展開になったら順当に飛ぶ可能性が高いということ。連勝当時はクソレースばっかだったのに不思議なもんである。

さて今回ドリームパスポートには印を打たなかった訳ですが、本来なら○評価で不動の馬だった。実際最終登録馬の発表前までは無印評価なんて想像もして無かった。その理由はお察しのとおり騎手の起用問題。高田騎手のダービーの乗り替わりはある程度は納得できた。元々棚ボタで回ってきた馬ではあるし、勝利することができなかったから。騎乗は枠順を最大限生かしきり差し馬としてまったくロスなく内を捌き、評価以上の競馬はできたんだけど、結果至上主義なら勝利以外は無価値なので乗り替わりも仕方ない。そう思っていた。それだけに神戸新聞杯で勝利という結果を残した時は「良かったな。またGT挑戦できる。」と心から祝福したのだが・・・結果を出して乗り代わりってなんだよ。好騎乗しても勝利しても結局降ろされる。ダブルスタンダードもいいとこじゃん。

今年のクラシックは人というテーマがあったように思える。武豊が有力馬をたくさんお抱えし、その馬たちが人気を形成した中で、デビューから手綱を取ったベテラン石橋騎手が2冠を制した。そういう人というテーマの中、メイショウサムソンが3冠達成するという予想したときに、そのテーマからはあまりに外れる行為をした陣営を買うべきだろうか。個人的にはまったく買いたく無い。もちろん馬に責任はなく世代NO2の能力を誇っているのは間違いない。でも買いたくないから買いません。

昨年は派手な馬と騎手が3冠を取って自分としてはそういう方が好きだけど、地味な馬と騎手の3冠というのも現実のものとなって欲しい。
ガスタ氏の見解 大学生氏の見解
 メイショウサムソンが負けるとすれば2パターン。その1=ペースが速−遅−速になって瞬発力が自身よりある馬に出し抜かれる。その2=アドマイヤメインが逃げ切ってしまう。この二つだろう。

 その1は萩Sやきさらぎ賞がそのパターンに当てはまる。萩Sの後半6Fのラップが12.5-13.2-12.4-11.6-11.1-11.7、きさらぎ賞の後半6Fのラップが12.2-12.5-12.5-11.9-11.3-11.7と中だるみができてラスト3F勝負になっている。こうなると瞬発力で劣るサムソンは不利な状況になる。とは言ってもそのとき負けた馬がドリームパスポート、フサイチリシャール、ロジックと全て一流馬で当然その辺の馬と比べると全然メイショウサムソンのほうが上なのでもしこのパターンになっても大崩はないだろう。
 そして今回この流れになったときサムソンに対して瞬発力という面でアドバンテージを得るのはマルカシェンク、ドリパス、フサイチジャンクの三頭だろう、他の馬では対抗できない。その中でもジャンクは地力が劣り調子もあまり良いようには見えないのでここでは消す。ドリパスは先のレースで二度サムソンを負かしているが、その二度とも1800m。血統的にも父フジキセキではやや不安がありダービーでは離れた三着とスタミナに自信のあるサムソンと比べるとやはり劣る。加えて調教でかかるようになっていてこれではどうしても3000mという距離を意識しなくてはならない。そして今回ノリに乗り替わったが、距離とノリの騎乗スタイルを合わせて予想すると「誤魔化す」乗り方になるのではないか、そうすると瞬発力を生かせる展開になってもサムソンとの差が大きくなりすぎて届かないという結果が予想される。2着までか。マルカシェンクはダービーでは直線わずかながら不利を受けても最後まで伸びてきて4着。ガツガツかかるタイプではないし言われている以上に距離に対する不安はないのではないか。臨戦過程でごたごたしたが追いきりの動きは良く状態面もさほどネガティブになる要素ではない。ただネックは福永。どうしても2000以上では信頼できず3000の長丁場となればさらに信頼度は下がる。やはりこの馬も頭には置けない。

 その2のパターンは誰もが考えつくだろうけれどそうなると本心から考えている人は少ないだろう。距離の不安、逃げという戦法と長距離の相性の悪さ、などもあるが青葉賞での逃げ脚を考えれば600くらい延びてもどうということはないと考えられる。前走の惨敗も逆に踏ん切りがついていいというもの。近年長距離の大レースで逃げ粘りで好走するケースが目立つ。こちらの目は十分にあると考える。

 と、ここまで長々と書いたが当然レースはメイショウサムソン中心に動き、またサムソンが自分から動いてレースを作れるタイプであることから上記のようなレースにはならず、サムソンの得意な5Fからの伸ばし合いの競馬になる可能性が最も高い。そうなるとアドマイヤメインは苦しい。東京競馬場と違い京都の外回りで息をいれて減速するところで後ろからつつかれるのだから、離して逃げている場合は別だが引き付けて逃げるとかなり苦しい展開になる。逃げるメインをつかまえてしまえばサムソンの勝ちはほぼ確定的であとはヒモに何をつれてくるかというところに焦点を定めなければならない。

 二番人気のドリームパスポートはそういう競馬になったときにはやはり距離の不安が出る。ただ乗っているのがノリなのでその辺をごまかしで二着に持ってくるのは上手い、これは前述した通りで実力もこのメンバー中では上位。

 穴ではソングオブウインド、ミストラルクルーズ、アペリティフのエルコンドルパサー×サンデーサイレンスの三頭。菊得意のトーホウアランを上げる。ソングオブウインドは今まで複勝圏を外した事はなくまだ未完成ではあるがポテンシャルの高さを感じさせ、神戸新聞杯ではサムソンと真っ向からぶつかりかなり中身の濃い競馬をしてみせた。この馬が穴では筆頭で2着候補。ミストラルクルーズ、アペリティフはともに2200以上のレースで好成績を残していて調子もよさそう。トーホウアランは故障さえなく前哨戦を使えていたら対抗に持ってくるはずの馬だったがこの出来では最高でも3着までの評価。

 あとはマルカシェンクも一応は抑えておく。うーむ、無駄に長いな・・・。
ぼくはフサイチジャンクを過剰人気馬だと思ったことは1度もない。

メディアが大げさに取り上げるからと言って天邪鬼的に過小評価しようとするのは間違ってるよ。
だい氏の見解 カタス氏の見解
 ★メイショウサムソンは確かに強いと思うが、同じ父を持つテイエムオペラオーに重ねられたり、長距離・晩成血統とか言われざまがとても怖い気がする。何より石橋守騎手に3冠とか以前みた3冠馬のゾクゾク感が全く起こってこない。…これは、何かに足元をすくわれる(という点をふまえての2着付け)、もしくはスローの瞬発力勝負につきあう恐れにも繋がるのではないかと思う。

 たぶん原因となるであろう馬は5アドマイヤメインの武豊騎手に出てきそうで、京都の長距離での逃げての勝ち方とか騎手自身に形として出来てない気がする。外人騎手の多くに見られる積極的な競馬でイネス騎手11トーセンシャナオーや他の馬が逃げての離れての2・3番手とかが無難で神戸新聞杯で再度試した乗り方だが、逆に馬にとっては向かない位置取りにも思えてかみ合わなさそう。ひとつ付け加えるとすれば、以前の先行していた脚質で着順を徐々に落としていったように、他馬との成長力の差にも若干おとる気もする。

 今回は推したい馬より消したい・危ない馬という見方で進めたので手短に進めると…

 瞬発力・末脚勝負に徹してきた◎13ドリームパスポート、○7マルカシェンクを騎手の長距離の得意な順に並べ、コース・状況などが他馬より影響しやすい…などもろさも抜けないが得意な京都に戻っての▲10フサイチジャンク、後は長距離では欠かせない1トーホウアランと14アペリティフを△まで。
マルカシェンクは超スローが見込めるここなら。
インテレットは前走は休み明けで早めに動いた。アドベガよりは母父リアルシャダイが強く出てる感じで叩き2走目と直線平坦で確実に狙い目。
タガノマーシャルはコマンダーにしてはスピードがあり、先行力が魅力。距離が良い方に出る血統だし期待大。サムソンは強いけど中距離馬ぽい。この距離でスローになればとりこぼしそう。
近藤氏の見解 Exly氏の見解
◎メイショウサムソン
どの予想方法にしてもなかなか切れないだろうし
嫌う要素がない。相当軽くなってキレ負けが恐い
っていってもそんな馬もいないわけで。

○アドマイヤメイン
逃げなかった逃げ馬。とはいえ
神戸新聞杯:34.7-36.15-35.5
で息は入ってるのでテンの2F目、3F目あたりを
ゆっくり行かないとだめな馬なのかもしれない。
青葉とダービーの内容から延長3000のほうが合う。

ドリームパスポートは前走の内容が濃すぎる。
休み明けのトライアルであんな走りさせてたら壊れるよ。

他にあまりいい馬がいないのでここらへんだけ。
去年の今頃、私はディープインパクト―シックスセンス軸の三連複を買い
某所で携帯ラジオを聴きながら死ぬほど歯軋りした記憶があるのだが…
それからもう1年、時の流れるのは速い。前者はその後フランスへ旅立ち、
後者はもう現役を引退してしまった。そして前者ももうすぐターフを去る
予定だが…その前に厄介な問題が出てきた。
今回の件、個人的には陣営に問題があるのはもちろんなのだが、それと同時に
あれだけ煽ってバックアップもしておきながら「俺知らねえですから」的な
態度を取っているJRAにも大きな問題があるような気がする。大体、胴元が
散々「ディープ世界へ」とCMを流しておいて、敗戦→薬物検出となった時に
「コメントが出るまで云々」…これじゃあ梯子を外されたようなものである。
JRAのお役所体質はまだまだ続くのだろうか…そうだとしたら悲しくなるものが
あるではないか…


気を取り直して菊花賞。二年連続の三冠馬が出るかどうかに話題が集中しているが
その可能性はかなり高いと読んでいる。まず、メイショウサムソンは前走の負けで
陣営も気を引き締めてくるだろうし(ネオユニヴァースの時も負けたが)、何より
3000mになって上積みのあるような面子があまり見当たらないのが+材料。ここは
期待も込めて自信の◎。
相手本線はドリームパスポートとアドマイヤメインの争いになるが、ここは後者
上位に取った。前者はトライアルでいい脚を見せて勝ったが、果たしてフジキセキの
仔に3000mが持つのかという不安と、この数年ディープ以外の神戸新聞杯勝ち馬が
勝てないデータの不安がある。その点で前者を上位に取ったが、この馬も母親が
トライアルホースだったプロモーションなのは減点材料。サンデーXヘクターの配合で
G1を勝ちきれるかには?マークをつけたくなる。
以下休み明けでも2200m勝ちのあるトーホウアラン、2500m勝ちのあるネヴァプション、
ここまで堅実に走っているソングオブウインドを相手に。実績馬マルカシェンクと
フサイチジャンクは押さえ評価。
全体的に見てメイショウサムソンのライバルになりうるべき馬がどうも小粒な印象で、
三冠達成の可能性はかなり高いと見る。推奨馬券は馬単で12→5.13.1,6,18.7,10へ。
11R 第67回 菊花賞(GI)推奨馬券
みるこ氏 馬連F ◎−○ 3連単F ◎→○.△→○.△.× 計 7点
杉本氏 馬連F ◎−○.▲.△ 3連複F ◎−○−▲.△.× 計 8点
大モナ氏 3連単F ◎.▲→◎.○→○.△.×.★ 計 16点
ワルサ氏 馬単F ◎→○.▲.△ 3連単F ◎→○.▲.△→○.▲.△ 計 9点
ガスタ氏 3連単F ◎→○.▲→○.▲.△.×.★ 3連単F ★→◎→○.△.× 計 17点
大学生氏 馬連F ◎−○.▲.△ 計 5点
だい氏 3連単F ◎.○→◎.○.▲→◎.○.▲.△.★ 馬単F ◎.○.▲.△.×→★ 計 22点
カタス氏 3連単F ◎.▲→◎.○.△→○.▲.△.× 計 13点
近藤氏 馬連 ◎−○ ワイド ◎−○ 計 2点
Exly氏 馬単F ◎→○.▲.△.× 計 7点
ドラ男氏 3連単F ◎→○.▲→○.▲.△ 計 6点

GTの裏は常に乱戦@福島民有C

復調フサイチホクトセイが連勝を狙う。高速決着はお手の物で秋とは言えど開幕週はうってつけ。  どうしたマルカキセキ? 全盛期の能力には程遠くファンもついに見放してきたか。でもOP特別では実績最上級。  夏シーズンに急上昇したモンローブロンド。真かブラフかレイズアンドコール。 得意福島でツルガオカハヤテ。
2006年 10月22日(日) 3回福島2日 11R 福島民友カップ サラ系3歳以上 オープン (混合)(特指) 別定1200m 芝・右
8 7 6 5 4 3 2 1
16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
プレシャスカフェ ダイワバンディット ツルガオカハヤテ コパノフウジン マルカキセキ セレスダイナミック カフェボストニアン フサイチホクトセイ レイズアンドコール エムオーウイナー モンローブロンド ナイキアヘッド メイショウムネノリ ハッピートゥモロー オーゴンサンデー マイネルソロモン 馬名
牡7 牡5 せん6 牡4 牡5 牡3 牡7 牡5 牝5 牡5 牝4 牡7 牡5 牡6 牝7 せん6 馬齢
柴山
雄一
中舘
英二
武士沢
友治
鮫島
良太
長谷川
浩大
大西
直宏
菊沢
隆徳
A.スボリッチ 的場
勇人
赤木
高太郎
吉田
隼人
村田
一誠
吉永
川島
信二
大野
拓弥
塚田
祥雄
騎手
57.0 56.0 56.0 55.0 56.0 53.0 56.0 56.0 53.0 55.0 54.0 55.0 55.0 55.0 53.0 56.0 重量
みるこ
杉本
大モナ
ワルサ
だい
着順 馬番 馬名 単勝 13 1,090円 枠連 4-7 2,740円 三連単 13-7-2 626,110円
1 13 コパノフウジン 複勝 13 390円 馬連 7-13 10,820円 ワイド 7-13 3,130円
2 7 エムオーウイナー 7 780円 馬単 13-7 20,990円 2-13 4,090円
3 2 オーゴンサンデー 2 940円 三連複 2-7-13 113,340円 2-7 6,230円
大モナ氏の見解 ワルサ氏の見解
 風邪で寝込んだり、旅行に行ってみたりして予想をお休みしている間に、結構いろんなことがあった様子ですね。ディープインパクトの件ですが、原因は当事者じゃないと分からないということになりそうですが、多分ジャンプの原田みたいなうっかりミスなんじゃないかと・・・。救いようの無い馬鹿っぷりですが。馬だけに。競走の手助けになる薬を投与し続けていたとは考えたくないですな。

 とりあえず、ディープにはあと一戦でいいからレースに出て欲しい。そしていつもの走りを見せて欲しいなぁ、と。個人的には何か他の馬が引導を渡してやって欲しいと思ったりもしている。このままもやもやしたまま引退されるのもアレだし、勝ち続けて引退っつーのも憎たらしい・・個人的にですよ(´∀`;)タイキシャトルみたいに最後に世代交代するみたいな可愛げが欲しいかな。このアクシデントを払拭するくらいのね、今日の菊花賞に出走する馬の中にディープに成り代わる馬がいればいいんですがね。

 福島の方ですが、開幕週ということもあって、早い時計に対応できそうな馬を挙げてみました。コパノフウジンあたりはそういった事で少し不安かな。
 大穴のナイキアヘッドはいつか来そうな感じがするので、多分これからも出走したレース全部買います。
◎フサイチホクトセイはサマースプリントシリーズのチャンピオンとなると吹いたけど、その初戦からビリと思いっきりずっこけよった。その後の佐世保S→トリトンSと大敗が嘘のようなパフォーマンスを見せているんだけど・・・ぼくへの嫌がらせかなんかか? 現在の調子、ローカル適性、能力を総合的に判断すればやはり軸には最適。スボリッチって人よく知らんけど1200mで下手に乗るのは逆に難しいので大丈夫でしょう。
だい氏の見解  
 福島の開幕週じゃ、逃げ残り濃厚ではないでしょうか?◎15ダイワバンディット・中舘騎手の逃げ残り(?)に期待。

 それ以降はかろうじて人気馬が追いすがる展開を期待したい所。逃げた馬のワンツーとかもあったらそりゃ終わりでしょう…。

 推奨馬券は馬単15→(9,6,12)。(9,6)→15。
 
11R 福島民友カップ推奨馬券
みるこ氏 3連単F ◎→○→△ 計 2点
杉本氏 馬単F ◎→○.▲.△ 計 3点
大モナ氏 3連複F ◎−○−△.★ 計 4点
ワルサ氏 馬連F ◎−○.▲.△.★ 計 5点
だい氏 馬単F ◎→○.▲.△ 馬単F ○.▲→◎ 計 5点
第11期 予想師ランキング(06/9/9〜)
HN 回収率 的中率 点数 回収金額 収支 投資R 的中R 万馬券的中数 最高配当金額
マッハ 151.3 15.0 193 29210 9910 20 3 1 21950
杉本 56.5 10.5 105 5930 -4570 19 2 0 3320
ワルサ 48.3 14.3 154 7440 -7960 28 4 0 5240
八雲 39.0 25.0 10 390 -610 4 1 0 390
だい 34.9 11.1 129 4500 -8400 27 3 0 2410
大学生 22.6 5.3 76 1720 -5880 19 1 0 1720
コスモ 0.0 0.0 9 0 -900 4 0 0 0
みるこ 0.0 0.0 200 0 -20000 26 0 0 0
大モナ 0.0 0.0 64 0 -6400 11 0 0 0
ガスタ 0.0 0.0 66 0 -6600 5 0 0 0
カタス 0.0 0.0 166 0 -16600 13 0 0 0
近藤 0.0 0.0 8 0 -800 3 0 0 0
Exly 0.0 0.0 32 0 -3200 5 0 0 0
ドラ男 0.0 0.0 54 0 -5400 5 0 0 0
総回収金額(的中R数)÷総投資金額(予想R数)×100=総合A
総合A 38.9 7.4 1266 49190 -77410 189 14 1
(A氏回収率(的中率)+B氏〃+・・・)÷予想人数=総合B
総合B 25.2 5.8
先週的中者一覧
八雲 富士S ワイド390円(2点でGET!!)
先先週的中者一覧
杉本 秋華賞 馬単3320円get!
だい デイリー杯2歳S 馬単530円
ワルサー 神無月S 馬連460円
100万馬券記念
カタストロフィ 05年毎日王冠 3連単1479620円 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
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